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慣性モーメント


最近ゴルフ雑誌に「慣性モーメント」という言葉が良く出てきます。「慣性モーメント」とはヘッドの回転運動をする時の必要な力を数値で表します。クラブを選ぶ時のセールスポイントになっています。
ドライバーを振った時、「このドライバーは振り心地が良い」「このドライバーは振りにくい」と異なるのは、クラブの慣性モーメントの数値が異なることがことつの原因となります。ヘッドの慣性モーメントが大きくなればなるほど回転しにくく動きづらくなります。ゴルフの中での慣性モーメントには3つの慣性モーメントがあります。

1.「ヘッド左右の慣性モーメント」

・ヘッドの重心を軸にどれだけヘッドが回転しやすいか示す値。
・左右の慣性モーメントが高いクラブは基本的に重心が深いクラブです。この数値が大きいほどインパクトで芯を外しがちの時のヘッドのズレが少なくてすみます。ゆえに慣性モーメント値が高いヘッドのブレが少なくなり安定した軌道が得られます。

参考

 慣性モーメント ヘッド体積  280cc  →  約3,000
    380cc →  約3,600
    460cc 約4,000

となり現在それを超える慣性モーメントのヘッドが創られています。


2.「ネック軸回りの慣性モーメント」

・シャフトが装着されるネックを軸としたヘッド部分の操作性を表した慣性モーメント(フェースの開閉)
・ネック軸回りの慣性モーメントが高いとヘッドのターンがしにくいクラブになる為、操作性が低下しますが、反対にこの数値が低いとヘッドの操作性が良くなりボールのコントロールがしやすくなります。
一般的にインパクトで手首でヘッドを操作するゴルファは、慣性モーメントが小さい数値そして、スィング(ボディスィング)の方は慣性モーメントの多い数値を選んだ方が良いでしょう。


3.「クラブ慣性モーメント」

・スィングするゴルファが軸となり、クラブをスィングするのに必要なエネルギーの事。
・長めのクラブは軽く、短めのクラブは重くすることで、スィング中のクラブから感じる抵抗感が同じになりミスが軽減出来ます。
・クラブ慣性モーメントはクラブの総重量、ヘッドの重量、シャフトの長さなどが影響しますので、自分に合ったクラブの重さ、長さを使うことが重要です。