ゴルフ場は鳥だらけ
バーより1打少ないことをバーディー、2打少ないことをイーグル、3打少ないとアルパトロス(アメリカではダブル・イーグルという)という具合に呼ばれるが、この言葉の歴史は比較的新しい。しかも、バーディー=小鳥、イーグル=鷲、アルパトロス=あほう鳥というふうに鳥づいているのは、やはり作為的です。
イーグルなんてメッタに出ない頃は、2打少ないことをビックバード(大鳥)と呼ばれていました。しかし、しっくりこないので、アメリカの新聞記者が、もっといい呼び方は出来ないかと考えました。ビックバードのイーメージから、アメリカの国鳥でもあるイーグルの名を思い浮かべるのは当然の成り行き。響きもいいため、イーグルはまたたく間に広まったそうです。
次はアルバトロスの生い立ち。この言葉は第1回英米アマチュア対抗戦を舞台に生まれたようです。この時イギリスのある選手が、アメリカ代表のボビー・ジョーンズに、「もしこの大会で、バーより3打少ないスコアを出したら、私がその名前を付けてあげよう」と言いました。
さすが球聖、その日のうちにパーより3打つ少ないダブル・イーグルを出してしまいました。パーティーの席上、件のイギリス選手が悔し紛れに放った言葉が「あほう鳥」というわけです。
ちなみに、ゴルフ場にはもう一羽まぬけな鳥が住み着いています。ブービーがそれでBOOBYは「かつを鳥」のことでもあります。