前月へ 2011. 3 月の豆知識 

「テキサスウェッジ」Texas Wedge

グリーンの外からパターを使ってボールを転がし、アプローチすることです。

テキサス州のゴルフコースは荒地に造成したため、芝つきが悪く、風も強い。そのため、ボールをウェッジなどで上げるよりは、転がす方が危険が少なく、ボールに寄る確率が高いためです。

B・ホーガンやB・ネルソンなどのテキサス州出身のプロたちがPGAツアーに参加した時、格好よりもスコアを重視し、これを盛んに行ったので、この呼び名がつきました。

最近、T・ウッズらの若手がグリーン外のよく刈り込まれたエプロンから、パターやウェッジの代わりに、スプーンを使うシーンを見ることがあります。スプーンはソールが広く、少しダフリ気味でも、薄い芝生の上ではねてボールをヒットするので、ボールは滑るように出てゆき、よく寄るからです。

その理由は、スプーンがパターよりロフトがあるため、ボールが転がる時、芝や地面の影響を受けにくく、グリーンに乗ってもスピンの関係であまり転がらない、ということです。