前月へ 2009. 4 月の豆知識 

レイアップ・・・打ち控え戦術


レイアップの本来の意味は、使わずに取っておく。ここから、目標地点を直接狙うショットを打ち控えて、次打にそれを回すという意味になったものです。日本ではそれを刻むと表現しています。

米国のPGAツアーのテレビ放映が多くなるにつれ、最近日本でも使われるようになったゴルフの新しい用語です。「刻む」と言うより、「レイアップ」と言ったほうが安全性と確率性を重視したパーセーピングゴルフの戦術性を感じさせます。

しかし、これはイージーに行うものではなく、距離、地形、風の強さや向き、ライの状態、ピンの位置をすべて計算し、自分の持ち球やその日の調子を考え合わせることが肝心でしょう。

マスターズの開催されるオーガスタ 15番ホールは、1999年から、右のラフに大きな松を20本移植して、2オンを簡単に許されないようにしました。そのためグリーン手前のウォーターハザードの手前にレイアップするプレーヤーが多くなりましたが、そこからのウェッジショットも楽に寄らないよう、グリーン面を相当固く締まったものにしました。