クラブハウスの歴史
クラブハウスとは、ゴルフコースのクラブライフの中心となる建物のことです。イギリスのエジンバラのコースにオナラブル・カンパニーが、1768年(240年前)に建てたクラブハウスが歴史上最初のものといわれています。
セントアンドリュース(1754年開設)では、創立86年後の1840年クラブハウスが建てられ、それは1834年、イギリス国王ウィリアム4世が同クラブに対して「ザ・ロイヤル・エンシェント・ゴルフ・クラブ
( R & A )」という名称と、全英国のゴルフクラブを統轄し、ルールを制定する権限を与えたのを契機とし、建てられたものです。
その3年後の1843年、イングランド最初のクラブハウスがロンドンのブラックヒースに建てられ、これが史上3番目のものとなりました。
以上のように、ゴルフクラブの設立から数十年後にクラブハウスが建てられていますが、この間はスコットランドにしてもイングランドにしても、コース近くの居酒屋(タバーン)や旅籠屋(イン)にゴルファーが集まって、クラブライフを楽しんでいました。
米国では、ニューヨーク州ロングアイランドのシネコックヒルズ・ゴルフクラブが1891年、シーサイドコースとクラブハウスを初めて建設しました。同クラブは1896年、第2回全米オープンを開催、それから99年後の1995年、全米オープンの100年記念大会が開かれています。
日本では、日本人が最初に設立した東京ゴルフ倶楽部によりクラブハウスが、1914年(大正3年)に建てられました。これは同年、大正天皇の即位を記念して開催された大正博覧会の、迎賓館の払い下げを受け、上野公園から駒沢に移築したものです。