前月へ 2008. 5月の豆知識 

高慣性モーメントヘッド

ドライバーヘッドの慣性モーメントヘッドについて、以前豆知識にて書きましたが、改めて高慣性モーメントヘッドについて書いてみたいと思います。

「ナイキ SQ SUMO 5900」のヘッドはモーメントのルール限界 ギリギリの5900に達しています。これはオーソドックな形状では、とても実現不可能なレベルです。それは形状が四角あるいは五角形の形状だから実現したのです。現在この形状のヘッドは慣性モーメントのリーダー格のヘッドです。

ゴルファーはまだオーソドックな形状を好み、異形なヘッドは敬遠さけるのが現状で、これはクラブヘッドが大きく変わる時には、必ず形状について付きまとう問題です。
高慣性モーメント化で30ヤードの左右のブレが約4分の1に慣性モーメントが、

パーシモン時代 1,700 〜 約2,000の場合 230ヤードの先で左右のブレが約30ヤード
慣性モーメント  2,500 で左右のブレが 約15ヤード
           3,500 で左右のブレが 約10ヤード
           4,000 で左右のブレず 約7ヤード

上記の表でわかる様に、パーシモン時代からみれば、約4分の1になっていることがわかります。ただ、4,000を超えると実感するほど、曲がりが矯正され幅が少なくなります。このことから三角や四角のヘッドを好まないゴルファーは、オーソドックな形状で400〜460ccのヘッドで充分モーメント効果が得られます。

※注意 慣性モーメントがおおきければ、芯を外しても曲がりが少なくなる事は事実ですが、それはフェースがスクエアーの状態であり、高慣性モーメントのヘッドはフェースが開き気味になる事は知っておいてください。

尚、お客様の中には、どうしても大きい450〜460形状のドライバーヘッドが使えなく、425cc以下のヘッドでないと結果が出ないとのゴルファーがいます。その手のゴルファーの方は、インパクトの時にヘッドを操作しながらインパクトを向かえる方です。このようなゴルファーは高モーメントヘッドは私の経験上良い結果がでないと思います。そのゴルファーにとっては、高モーメントヘッドが高モーメント故に扱いにくいヘッドになっているような気がします。