ゴルフルールの精神
JGA理事の村津敬介氏が "ゴルフルールの精神について" についての記事が目に留まりましたので、今月は村津氏の談話をかいつまんで載せたいと思います。
1. ルールの起源については、ゴルフのプレー中の共通認識から始まっている。
例えばクラブでボールを打つべきなのに、手で投げる人とクラブで打つ人がいれば、同じプレー(遊び)ではなくなってしまう。ルールとは皆でひとつの楽しんで遊びを行うために、自然発生したものです。
2. 他のスポーツと決定的に違うのは、プレーイヤー自身が審判である事。
他のスポーツがルール違反ぎりぎりの攻防を繰り広げたり、あわよくば審判の目を盗んでは自分に有利な動きをすることも、ワザのうちと言われていますが、ゴルフの場合自分自身が審判だからこそ絶対にルール厳守の精神がつらぬかれる。ゴルフが自己規律のスポーツと呼ばれるゆえんです。「 グットプレーヤー 」ではなく 「 グットゴルファー 」 になる事です
3. ゴルフではなくゴルフみたいなゲーム
例えば打球点に行ってみたら、白打球がOBにでていたティーグランド戻るか面倒だから近くにドロップして前4打でプレーした場合、ゴルフではなくゴルフみたいなゲームになり、そのゴルファーはゴルフという競技のもつ楽しみを自ら放棄してしまう事になります。
4. 欧米のゴルファーと日本の一部のゴルファーのルールに対する認識
欧米では「ゴルフは遊びだから・・・」という発想はありません。競技に参加しているわけでもなく、ルールはルールであると言う考えです。又ゴルフは遊びでありレジャーであるからこそ、ルールに従ってゴルフという遊びを皆と一緒に楽しめるのです。
5. ゴルフのペナルティ
池ポチャにしてもOBにしてもそれ自体別段ルール違反ではありません。ゴルフプレーの基本は一つのボールでホールアウトすることです。ボールが紛失すればそれが不可能となりますので、一緒にプレーに復帰できるようにペナルティというルールで規定しているのです。前4にしろ1ペナルールにしろ、結局ゴルフコースのスムーズな運営を促すためのものであります。
※ "アマチュア"という言葉はラテン語で"愛する"という言葉から発生しています
※ 現在活躍しているタイガーウッズは最もルールに精通している「グットゴルファー」と言われています