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ユーティリティークラブ

年々ユーティリティークラブの使用率が増えてきました。今月はユーティリティー(UT)について書いてみましょう。

UTは基本的に体力やパワーが外国の人より衰えている日本のプレイヤー向きといえますが、アメリカや日本のプロでも多くなってきました。それはどんなライからでも積極的にピンを狙っていけるからです。パワーがあってもUTの機能が無視できなくなったということです。

一方アマチュアの場合は、ロングアイアンを初めからセッティングしないケースが多く、200ヤード前後を飛ばすにはショートウッドかUTに頼らざるを得なくなり、その両者を比較したとき構えやすさ、打ちやすさ、応用性を考えた場合UTに優位性を感じるゴルファーが多くなっている事を示しています。

UTにはその形状がアイアン型、ウッド型に分かれます。

@アイアン型はパワーのある上級者の使用率が一般的に高く、ロングアイアンより高弾道で易しく、正確に狙える上ウッド型よりボールがつかまりすぎなので好まれているようです。ですが最近アイアン型を好むゴルファーには、材質にニッケル鋼やソールにタングステンを内臓し慣性モーメントをより多くし、重心深度を深く易しいアイアン型UTが数多く出回っています。

Aアマチュア向けのUTの主流はウッド型です。横幅があるW型の方がはるかに重心位置をコントロールしやすいため、慣性モーメント(スウィートエリア)を大きく出来る上、トップ気味のミスショットでもスピンがかかりやすく、ボールを楽にあげることが出来ます。ヘッドの形状の基本的な構造を考えれば優しいW型の方が使いやすいでしょう。

UTの本来の目的は、ヘッドの横幅を適度に小振りにし、ディポットやむずかしいライからでも楽に使用できるクラブです。つまりアイアンのようにコントロールしやすく、フェアウッド並に飛ばせる、その魅力がUTの人気のベースになっています。

追伸 一般競技で順位をつける場合、マッチング方式と方式が採用されている場合がありますが、マッチング方式とは、下記の方式で順位決定がなされています。

@ 10番から18番までの9ホールのスコアの少ない方が上位、それも同じ場合は
A 13番から18番までの6ホールのスコアの少ない方が上位、それも同じ場合は
B 16番から18番までの3ホールのスコアの少ない方が上位、それも同じ場合は
C 18番ホールからのカウントバックとする
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