2007.7月の豆知識 

注目の四角いヘッド

最近私共の工房に四角のヘッド、ナイキ 「サスクワッチSWO」、キャロウェイの FT-i をシャフト交換に来られるお客様が見え始めました。今月は四角のヘッドについて書いてみましょう。

ドライバーヘッドの慣性モーメントは大型ヘッドとなり、400g ・p2 前後が一般的となりましたが、サスクワッチSUMO 2 とFT-i は、5,000〜5,300・p2 という巨大な数値となり、真円形ヘッドで重心深度を極限まで深くしても不可能な数値で、芯をかなり外しても抜群の方向安定性が得られるということです。

ただ気になるのは見た目です。パーシモン時代からデザイン性、機能美を求めてきた日本のゴルファーが四角という異形ヘッドを受け入れられるかどうかでしょう。その反応はそれぞれのゴルファーによって違いますが、アマチュアが易しく方向性がよく飛ばせるか、究極の機能慣性モーメントの拡大であれば大きな関心が集まるのは確かです。昔から慣性モーメントの最大化は四角ヘッドが理想と言われてきました。

ヘッドサイズを大きくすれば、重心・重量を遠いところに位置させることができるが、サイズには制限があり460p3 以上のヘッドを作ることができないので、四角いヘッドならば、サイズ(体積)を規制数値内にしても、四角の角の部分が重心点より遠くなるので、制限されたヘッドサイズの中で最大の値が得られます。