2007.3月の豆知識 

高反発ヘッドから低反発ヘッドへ NO.5衝撃エネルギーのロス軽減

 高反発以外で飛ばす要素は、いかにインパクトの時のヘッドエネルギーロスの軽減です。経験と感性でクラブを作り上げていた時代とは違い、いかにボールを飛ばし方向性をだすか、ヘッドのメカニズムの研究を努力しているのが現状です。ヘッドの構造でヘッドとボールの変形から復元過程でのエネルギーロスが軽減され、飛距離アップが図れるかを追求したわけです。

 例として、ヘッド内部にゴム系のラバーを挿入することで、ヘッドの無駄な振動を抑え、飛距離を向上させようという発想、また硬さの異なる2種類のターボラバーを混合して、広範囲な振動を抑制したというのや、ヘッドのクラウン部分をカーボンからチタンに換えた結果、ヘッドのたわんで戻る復元力が向上して、ボールスピードをアップできたのもエネルギーロスの軽減と言えるでしょう。

 又、フレームに剛い鉱材を使ったものでエネルギーロスの軽減を図ったもりもあります。そしてグリップを軽量化することやディアルラバーを使用することで、インパクトの衝撃吸収率を高め、手ごたえの良さで飛びの性能をサポートしているのもあります。

 ルール適合により、失われそうなのがインパクトの打感、打音。従来の高反発モデルはその構造から「キーン」という金属的な高音が多く、それが「飛んだ ! 」というアマチュア好みの感覚につながっていた傾向があります。低反発ヘッドは打感、打音が低く鈍るのが普通で、「感覚的に好きになれば」 「飛んだ気がしない」という声が時々耳にします。そこで低反発でも打感、打音で飛ばせるイメージを持たせるよう各メーカーが工夫しています。