2006.10月の豆知識 

高反発から低反発ヘッドへ


 2008年から高反発ヘッドから低反発ヘッド使用と義務づけられます。SELルール規制とはいかなるものか、又高反発に負けない低反発ヘッドの多種多様な機能について今月、来月と書いていきたいと思います。

1. まずSLEルール規制とは
     
   SLE 「 スプリング、ライフ、エフェクト 」 の略で、1998年にUSGA (米ゴルフ協会)が
   飛びすぎる(高反発)クラブを規制すると発表しました。2000年にUSツアーで実施され
   た後、03年に日本男子欧州ツアーが追随、今年はJGA主催の全ての競技と女子ツ
   アー、シニアツアーでも実施されています。また2008年にはアマチュアを含む全ての
   競技で高反発ヘッドは使用禁止となります。
   
  ※ クラブ競技までSLEルールが規制されるかどうかは、主催者の考えでグレーゾーン
     と考えます。

2. 反発規制値と測定方法

   規制が実施された当初は、固定されたヘッドのフェース面にエアーで発射されたボー
   ルが飛び跳ね返る度合を測定したCOR (反発係数値) を採用しました。CORが0.83を
   超えるものを高反発としました。04年からは、固定されたクラブフェースに鉄球を振り子
   式に当て、その接触時間でCORを算出する方法を採用しています。

3. 高反発に負けない低反発ヘッドの機能

       分類するとおおよそ5つに分けられます
          @ ヘッドスピードアップ   A 広いスィートスポット  B 高弾道
          C スィング軌道の安定と振りやすさの向上
          D 衝撃エネルギーのロスの軽減 

    今月は@について書いてみましょう

   飛距離アツプの要素は、各自ゴルファーの潜在能力を引き出すことで、ヘッドスピード
   アップ、ボールの初速アップを図る機能です。一般的に低反発のヘッドにかえると従来
   の高反発に比べると、確かに飛距離は減ります。そこでシャフトの重要性を各メーカー
   が感じ開発しています。顕著な例として、カーボンシャフトの4軸化で新たな素材の組
   合せ、シャフトが最大にたわんだ際におこるつぶれ度合いを減少させると共に復元力
   を強く、早くしてヘッドスピードをアップさせる発想です。

   シャフトの曲がるポイントを2〜3箇所設定し、スィングのタメとインパクトゾーンのへッド
   を走られ、、飛距離アップを狙った機能シャフトも増えています。又ヘッドスピードを上げ
   る為にグリップシャフトを軽量化しスィング軌道を安定させるため、シャフトの先重心化
   したものもあります。この様に各シャフトメーカーは、シャフトの構造および製造方法、
   素材の選定等々と工夫を重ねています。