2006.5月の豆知識 

高反発ドライバー規制について


 なぜ高反発ドライバーが規制されるようになったかというと、1997年頃クラブやボールの進歩するにつれて、全米オープン等を開催する歴史ある古いコースは、比較的距離の短いコースが多く、多戦略的に飛距離300ヤード時代に対応できなくなってきました。

そこで、USGA ( 全米ゴルフ協会 ) はドライバーの反発係数 ( COR ) を規制することを発表しました。日本はR&A ( 英国ゴルフ協会 ) の傘下のためUSGAに従う必要はなかったのですが、高反発ヘッドの開発が進むにつれて、R&A 、USGA は2002年に2008年から全世界でCOR を0.83 に規制することに決めました。実際 COR を 0.05 下げるとキャリーで 7〜8 ヤード差が出ると考えられます。

メタルヘッドが出始めの頃のヘッドは小さかったので当然低反発です。現在の低反発ヘッドとは大きさや性能では比べ物になりません。現在のヘッドは飛びの工夫がなされていてこれからもその研究はなされるでしょう。ですから COR が下がったといっても飛びにはあまり心配しなくて良いと思います。高反発に変わるキーワードとして、安定性と平均飛距離アップを追求するさまざまなクラブがでてくるでしょう。

高反発、低反発を考えるのも良いのですが、大切なことはそのクラブが自分の得たい性能を持っているかどうかです。球を捕らえたいのか捕らえ過ぎたくないのか、バックスピンを得たいのか減らしたいのか、重めのクラブでゆっくり振りたいのか軽いものを使いたいのか、等々必要な性能を考えクラブの特徴を良く知り、自分に合うクラブを見つけることです。

注 日本ゴルフ協会主催の一部競技 ( 日本(ジャパン)の名のつく競技 ) では、2006年から高反発ドライバーは使用禁止となっています。