2006.4月の豆知識 

ウェッジ選びの6つのポイント その2

今月も3月の豆知識に続き、ウェッジの選び方の要素をあげてみます

4. 打感のよさ

ボールがソフトになった為、手に耳に伝わる感覚は鈍くなりましたが、手に伝わる打感は伝わるものです。
軟鉄鍛造は非常に軟らかい打感が感じられ、素材そのままのノーメッキタイプやサビを防ぐためオイルカン、ブラックニッケル等、工夫が見られます。
ミラーメッキは硬質メッキのため硬い打感となってしまい、コントロールしにくいです。素材は軟鉄(鉄の含有量98%)のもの、純鉄(99.9%)の素材のものもでています。尚フォーティーン社の素材は磨耗性に優れたニッケルモリデブン鋼を採用しています。

5. 重心の位置

これは基本的には高重心設が主流で、大きいロフト角やヘッド開き方でフェースの上部に当たる確立が高いためです。
マッスルバック形状は重心が高いことと芯にヒットできる確立が高く、コントロールが良いため好まれます。
キャビティーウェッジはお勧めできません。

6. スピン性

スピン性は現在ウェッジの中で一番注目されています。フェアウェイはもちろんラフからもスピンがかかり、ピタリと止まれば転がらずキャリーだけを計算して攻められるからです。
そこで各メーカーはスコアラインの溝の入れ方に最新のテクノロジーを導入しています。スピン性能を高めるには、フェース面と溝との境界をより鋭角にする事がポイントです。つまり角溝によってボールとエッジに引っかかり、スピン性能が向上するという理屈です。
以前はヘッドに溝をプレスし、表面を研磨していたのですが、どうしても長く使用しているとエッジがダレ、スピンがかかりにくくなります。その為この頃はフェース面をミーリングし極めて平らなフェース面に仕上げ、その後1本1本、彫刻により刻んでいく方法がとられています。手間がかかりますが溝のエッジがシャープに保たれ、ボールにスピンがかかりやすくなり、テクニックを発揮しやすくなっています。現在では精密な工作マシーンで生産されているそうです。

注意

ウェッジの中でもPWは一般的にロフト47゜が多いのですが、昔のNO.9 のロフトです。AW (Ps), SW, LW と言われているウェッジ(ロフト角51゜〜60゜) 多種類のモデルが出回っているので、自分のプレースタイルや応用性を考え、最適な機能のスペックを選びましょう。