2005.4月の豆知識 

大型ヘッドのSヤードの出現

パーシモンヘッド割れ防止の為メタルヘッドが誕生し、それから思いがけない良い効果が得られた為、パーシモンからメタルヘッドに移行した事を先月号に載せましたが、今月はメタルヘッドの巨大化について書きたいと思います。

今から12年前、1993年 セイコー社 「Sヤード」チタン 体積250p3が発売されました。1996年に発売されたテーラーメイド ツアープリファードより7年間で100p3大きくなり、慣性モーメントも大きくなったわけです。これはドライバーの素材(ステンからチタン)、製法、技術革新でなし得たものです。パーシモンヘッドの平均距離が180ヤードぐらいでしたが、大型ヘッドで平均距離が210ヤードと30ヤードも伸びたのです。「Sヤード」はボールを捕まりやすくする為、フェース角を1〜2゜フックフェースにしヘッドの大型化に伴いクラブの長さを約2インチ近く長くしました。最初角メーカーは、フックフェースでは売れないだろうとたかをくくっていましたが、「Sヤード」の成功ば無視できないものになりました。一部のプロを除いてアマチュア用はおおむねフックフェースが主流になってきました。当時「Sヤード」は良く飛ぶと言うことで爆発的に売れました。

この様な意味でSヤードはこれ以後ヘッドが巨大化して行く先がけのクラブとなりました。