2005.8月の豆知識 

ブレード(マッスルバック)アイアンの台頭

アイアンヘッドはここ20年余で、ブレートからキャビティ、中空構造とめざましく進化し、方向性が非常に良くなりました。今般ブレート(マッスルバック)アイアンを使用するゴルファーが増えてきました。私にとってキャビティアイアンが浸透している現在とても不思議な現象でした。何故でしょうか ?

タイガーウッズをはじめ海外、国内ツアーがブレートアイアンを使用しているのが影響を受けているのでしょう。プロの使用率が高い理由は、ヘッド形状がコンパクトなため、操作性も高く、打点のばらつきが極めて小さく(芯をはずさない)、プロにとってキャビティや中空など広いスゥートスポットから授かる恩恵はさほどないのです。むしろヘッドが大きくなることで芝の影響を受けやすくなるので、プロはデメリットの方を重視しているのです。キャビティでは味わえない打球感の良さでブレートアイアンを好むのでしょう。

ツアープロ使用を背景にして、一般ユーザー市場に各メーカーが参入してきたのです。アイアンヘッドが進化し、売れ筋のアイアンが頭打ちになり、この機会に旧ブレートアイアンの販売になったのだと思います。

確かに今販売されている、BS、ミズノ、ナイキ、タイトリスト等々のブレートアイアンは美しい形状で玄人好みのアイアンです。旧ブレートの形状を保ちながらより機能的に優れた構造に仕上げてあります。ヘッドの重心位置を下げ、ロンアイアンはソールにタングステン等を入れ、旧ブレートとは一変し、アベレージゴルファでも高い弾道のボールが打てるようになっています。
又デザインは伝統的なスタイルにし、ミッドサイズで打ちやすくしてあります。がいくらブレートがやさしくなろうとも機能的にキャビティアイアンを脅かすのは無理な話です。

ブレードは難度の高いアイアンでしょう。それぞれのゴルファーの感性を持って、ヘッドを選んだほうが良いでしょう。