2004.10月の豆知識 

ウェッジについて


この頃のウエッジの傾向として、アイアンセットより独立した単品モデルと考えるゴルァーが多くなってきました。ウエッジには、PW, AW (P/S), SW, L ( ロブウエッジ) ロフト 47゜〜 48゜, 51゜〜 53゜,56゜〜 58゜, 60゜) の四種類ですが、PW はアイアンセットの一部としてみなし、こではAW, SW, L をウエッジとして扱うことにしました。

ウエッジの機能には、@ 打感の良さ A スピン性能 B 構えの良さ (形状) C フェースの開きの良さ D 距離の打ち分け E コントロール性 F ヘッドの抜けの良さ 等々、微妙な性能を引き出すクラブです。この頃のウエッジは良くボールが止まります。どうしてでしょうか。

それは材質の改良や溝やフェース加工技術の進歩が大きな役割を果たしています。材質をみると、以前は軟鉄やステンレスでしたが、今はニッケルクロムモリデン鋼やアルミとブロンス鋼の合金、フェース面に振動吸収素材フェクロを使用する等、柔らかく、打感が良くそして溝が壊れにくい鋼を使用しています。かつての溝はV溝が主流でしたが、よりスピンがかかりやすいむU溝にしたことです。またU,V をあわせた UV 溝が増えてきました。そして溝の深さを浅くし溝の幅を小さめにしフェース面をミージング加工等で統一にした結果、よくボールが止まるようになりました。

ウエッジのバンスについて、(バンスとはソール(底)面の丸みを言います。) バンス角が大きいと板の間で構えたとき不安定なクラブに感じ、バンス角が小さいとアイアンクラブの延長上クラブになります。使い方によってそれぞれの特徴があります。
バンス角が多めのウエッジは @ 悪いライ、ラフでもしっかり打ち込める A 柔らかい砂のバンカーでやさしい B ダブリにくい というメリットがあり、
バンス角の小さなタイプでは @ フェースを開くなど応用性に富む A ソールを滑らせボールを上げてピンを狙える B 硬い地面、バンカーが打ちやすい などのメリットがあります。

またウエッジの形状については、この頃は小さめのウエッジヘッドが多くなってきました。キャビティアイアンのような方向、安定性はヘッド機能としては必要なく、 @ 操作性が優れていること A 手ごたえのよい打感であること B 確実にボールにヒットすること、集中力を高めること C ヘッドの抜けをよくすること 等々考えられます。

長々と書いてきましたが、兎も角構えて安心して使用できるウエッジを選ぶことだと思います。必ずスコアーが縮まります。ボールをよくコントロールできる、自分の手足となるウエッジがベストです。