2004.7月の豆知識 

慣性モーメント(ドライバーヘッド)


インパクトの時、ヘッドの重心を中心にしてのねじれ具合を表す言葉。
数値が大きいほどヘッドのブレが少なくなり、飛距離がアップし、方向性が良くなります。gr ・cu で表し、現在市販されている大型ヘッドは3500〜4500です。

この頃、ゴルファがドライバーの性能(道具)が良くなったので、飛距離がアップし方向性が良くなったと聞きます。それは慣性モーメントの数値が大きくなったことがひとつの要因です。パーシモンの時代はヘッドの慣性モーメントは、1600〜1700gr ・cu位でした。材質の改良などの進歩により、メタル→チタン→複合ヘッドとヘッドが大型となりなり、数値が2000→3000→4000とアップしました。

   ヘッド体積  280cm3で慣性モーメントが約3,000
   ヘッド体積  380cm3で慣性モーメントが約3,600     

ヘッド体積が100cm3大きくなっただけで、600と約20%慣性モーメントがアップしたのです。

ヘッド体積が大きくなればなるほど、慣性モーメントとは大きくなることがわかると思います。ヘッド体積が200〜300cm3、300〜400cm3とヘッドが大きくなった時、大幅な慣性モーメントの増加が見込めました。しかし、ヘッド体積が、400cm3を超えると急速な慣性モーメントの増大はのぞめず、ゆるやかな増加となります。現在では、ヘッド体積が400〜420cm3が最適なような気がします。

ドライバーの慣性モーメントの増大で、飛距離がアップし、方向性がより良くなった事について書きましたが、他にシャフトの性能の進化、クラブの長尺化、ヘッド材質の改良、進化(宇宙工学の産物)等々、あらゆる面でクラブは進歩しています。

尚竹林隆光氏の資料を参考させていただきました。