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早打ちは迷いをとりのぞく !?

                                                                          

「スコアを悪くするのは考える時間がありすぎるからだ」といったのはかつての全英オープンチャンプのトニー・レマ。考える時間がありすぎる為、余計なことを考えるのでそれがミスの元になっているわけです。

これまたかつての全英優勝者、ジョージ・ダンカンはこの"考える時間"を省いてしまった。ボールめがけて駆けつけると、そのままの体勢でボールを打ったといわれるほど、"早打ちのダンカン"と異名をとりました。「早く打てば恐怖や迷いが入り込むスキがないじゃないか」ということがその理由です。

日本では現在PGA会長の倉本昌弘のプレーが早いアドレスで、うじうじと考えないで、もう構えたらサーッと打ってしまう。決断力が早いのです。だからプレーぶりも歯切れがよく、球を振りぬくスウィングに勢いがあります。これが飛距離をうむ要素にもなっています。

倉本プロに対して「もう少し熟考したほうが良い」という意見もありますが、彼はボールに向かっている間に熟考して決断しているから、「それが僕のスタイルなんです」といささかひるみません。

プロ、アマ界を問わずスロープレーが問題になっている昨今、倉本プロのような考えも必要なのかもしれません。