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パーシモン ( 柿の木ヘッド )

先日パーシモンのシャフト交換をてがけました。昔はパーシモンのクラブも沢山手がけてきました。今はパーシモンのクラブを使っている人も本当に稀になりましたが、今も大事に使っている事をお聞きし、とても嬉しく思いました。今月はこのパーシモンの用語について説明したいと思います。


北米産の柿の木をヘッド材として使用するようになったのは、1890年代からだと言われています。それまでのヘッド材である山査子 (さんざし、バラ科の落葉樹)、林檎、ブナなどに比べて柿の木は軽く、乾湿に強くて割れにくいためでした。特に北米ミシシッピー川流域の標高5〜600mの台地に産するものは、アップラウンドと称され、上質とされてきました。

これにはパーシモン・タンニンという柿特有の樹脂がよく含まれていて、小さな導管に黒い小さな斑点ができねパーシモンヘッドの木目の特徴となっています。パーシモンは北米インディアン、アルゴンキン族の言葉で 「人工的に乾かした果実」、すなわち「干し柿」の意味です。そこから柿の木の意味が生まれ、ウッドクラブのヘッドを指すようになりました。