WEDGE ( ウェッジ )
1930年代初め、バンガーの苦手なG-サラゼンがSWを発明して以来、ウェッジはスコアーメイクの不可欠なクラブとなり、G-サラゼンは数多くのツアー優勝をなし後世に名を残すプレイヤーとなりました。そしてそれ以来ウェッジは進化してきました。ドライバーなどのように飛距離アップの新素材構造化に比べれば、派手さはないがカップを担うスコアアップの道具として、ライへの対応性、操作性の良さなど、素材や形状、構造が追求され進化を今尚続けています。
あるプロがウェッジの傾向や性能を語る上で自転車にたとえ面白い話をしています。ウエッジには3種類あり
@ 主婦が乗る「ママチャリ」のような単純に使うタイプ
A 適度に操作でき「3段ギアチャリ」
B アスリートが自在に快走できる「16段ギアチャリ」付で極めて応用力に富むタイプ
があるとの事です。ママチャリタイプとは、易しいアイアンセットに使われているウェッジで、基本的には構造、素材ともキャビティの延長が多く、ヘッドは大きめでスウィートエリアは広く、初、中級者がオートドックなテクニックで攻めるのにむいている、逆に難しい使い方をするとかえって難しくなるタイプです。従って中、上級者がさまざまなテクニックを使う人には、セット以外の「3段ギア」「16段ギア」のウェッジになるでしょう。
とりわけ現在、ウェッジの素材、形状、仕上げ、ロフト角、バランス角、スコアラインなどの組み合わせが数十種類となるので、どの様にそのアイアンと組み合わせるか難しいものがあります。自分の好みやプレースタイルに最適なモデルやスペックを選ぶと良いでしょう。
ウェッジの選び方の大切な要素は6つあります。
@ 構えのよさ A フェースが開きやすい事 B ヘッドの抜けが良い事
C 打感に優れている事 D 重心の位置が適正である事 E スピン性能に優れている事
以上6つの要素を基に重ね重ね自分の思い通りのイメージに合ったウエッジ、構えやすいウェッジを選ぶと良いでしょう。
注
バンスはウェッジのソール膨らみをいう。バンスは、弾む、跳ねるという意味で、砂を爆発させるばかりでなく、ヘッド自体をはずむという目的がある。一般的にバランス角は10゜ぐらいで12゜はハイバンスとなり、8゜はローバンスとなります。バンス角が大きければ丸みは多くなり、小さくなれば少なくなります。