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ゴルフにまつわる疑問E


質問 1 クラブハウスでキャップをかぶっていたら、マナーに反すると言われました。ラウンド中はかぶれっていうし、うるさすぎませんか ?

クラブハウスに入るときに脱帽するのはジャケットを着用するのと同様、社交の場でのマナーであります。同様にプレー中に着ていたレインウエアやジャンパー (ブルゾン)も、クラブハウスに戻った際、帽子と一緒に脱ぐのがマナーであり、ひと様のお宅にお邪魔したときと同じであり、クラブハウスは文字どうりクラブのハウス(お宅)にお伺いするとの考えです。


質問 2 ホールインワン保険でもらったお金って何につかってもいいんですか ?

ホールインワン保険(ホールインワン・アルバトロス費用補償)では、日本国内でホールインワンまたはアルバトロスを達成した場合の、祝賀会費用や贈呈用記念品購入費用など、実際に支出した費用を保険金額まで補償します。また、ゴルフ場に対する記念植樹費用や同伴キャディに対する祝儀なども補償の対象となります。
ただし、原則としてセルフプレー中に達成したホールインワンやアルバトロスは保険金のお支払いの対象になりませんのでご注意ください。

補償内容の詳細については各保険会社で相違がありますので、自分が入っている保険会社に問い合わせるのが賢明です。


質問 3 なんでクラブは14本なんですか ?

もともと使用クラブの本数に制限はありませんでした。1934、35年と全英、全米の両アマチュア選手権を連覇したローソン・リトルは31本持ち込みました。しかし、それに対してキャディが「重すぎる」と苦情を述べたことから、本数制限の必要性が検討されました。
そして、当時の重鎮、ボビー・ジョーンズやイギリスのトニー・トーランスが協議した結果、彼らの平均的な本数「14本」に落ち着いたと言われています。


質問 4 よく名門コースって言葉を聞きますが、何を基準に名門って言うのですか ?

名門コースとは誤った用い方で、名門とは立派な家柄、一族のことの意味であり、正しくは名門クラブ(倶楽部)、コースは名コース、と言い分けたほうが良いでしょう。
社団法人制で会員権譲渡不可を名門視する習慣もありますが、社団法人でない旧軽井沢、軽井沢、スリーハンドレッド、小金井も名門であり、我孫子は社団法人ですが譲渡可能です。しかし、名門であります。

伝説的なクラブ史を持ち、正しい意味で閉鎖的なしきたりを今ももち続けているクラブを名門と考えております。(ゴルフ評論家 田野辺薫)